風雲画と禅

風が全く無く静まりかえった庭先で、ぽとりと花が落ちる。

桜の花のようなぱらぱらでもひらひらでもなく、ぽとりと

いうひとつの音が、かえって静けさを気づかせ、静寂さを

引き立たせる。すべての動きが止まった単なる静けさでは

なく、静かさの中に穏やかな温もりと時の動きを感じる

静けさである。

風定花猶落鳥鳴山更幽 
禅の言葉(風定まりて花なお落つ、鳥鳴きて山さらに幽か)

写真
奈良 大徳寺の風雲龍です

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