「め」のちから 〜第五回龍全水墨画展〜 

「め」は口ほどに物を言う

今回の展示会テーマでもある「め」

コロナが蔓延し約1年7ヶ月….。

 

マスクを着けるという感覚が普通にさえ感じてしまうこの頃。

 

お互いの表情が分かりづらくも

 

目や眉の動きは口元が隠れていても感情が表出されます。

 

何もしゃべらなくとも目つきから相手の感情がわかるという経験は誰しもあると思います。

 

言葉で偽り、ごまかしても「目」を見ればその人の本心が見えてくる

 

 

 

 

 

 

 

私が大学生の頃に出会ったある50代の社長がこう言いいました。

 

人の顔は自ら決める事はできないが

目は少し違う。

年齢を重ねるほど、

顕著にその人の最も大切な「心」が現れてくる

 

どこだと思う?

それが「目」なんだ。

 

これから君たちが会社説明会の会場へ出向き、

その企業で働く人事担当を目をよく見てみなさい

彼らはその企業の顔でもあるから。

 

企業の福利厚生なんてばかり気にしていないで

どんな人がワクワク

生き生きと仕事してるのか

どんどん人事の方と直接お話しなさい

後ろでただボケーっと話聞いて

パンフレット持ち帰るだけではなく

人にあってきなさい!

 

僕はその言葉を聞いて

あたかも面接側にたつような気持ちで

(半分は緊張をかきけそうと)人事の方々の内容も含め目をよく観察していた。

 

 

あれから20年が経過し

2021年を生きる我々現代の社会におけるSNSやインターネットで誹謗中傷も

社会問題化している。

 

常日頃から

常に何かに反発して生きている人は

目の奥が反発的になり顔の表情は曇りがちだ

 

一方で

 

近所のとっても可愛いおばあちゃんはというと

シワやたるみでさえ

とてもチャーミングで

想わず見ているこちらの表情までもが緩んでしまう

 

庭掃除をする腰の曲がったおばあちゃん

その目はいつもいつも輝いてる

 

芸術家として

人や動物を描く時は

純粋で清らかな水のように透き通った目を描きたい

今回の展示会におけるテーマ

「め」

次はアスリートや動物の目についてお話したいと思う

 

つづく